二元論からの脱却(前編)
December.20 2015 TOKYO/JAPAN
Sun Dec 20 2015 19:00:47
TOKYO/JAPAN
December.20  2015  TOKYO/JAPAN

二元論からの脱却(前編)


二元論からの脱却(前編)

「もっと圧倒的な作品をつくらないといけない」。映画「ラスト・ナイツ」の結果を受け、そう話していた紀里谷監督。どんなに努力をしても、どんなに魂を削っても、そのすべてを伝えることは難しい。結果が伴わなければ、諦めて挫折してしまう人もいるかもしれない。変わりゆく映画業界のなか、紀里谷和明はどう感じたのだろうか。その答えのすべてを「PASSENGER」から前編・後編にわたり、最後のメッセージとして発信したいと思います――。

先日、ホテルのシングルルームに2日間ぐらい閉じこもっていたんです。小さいビジネスホテルの一室に。そのときに出た感覚が「自分をコントロールするな」ということだったんです。人はきわめてコントロールしがちで、それをストイックと呼ぶけども、コントロールしないということが重要だなと思ったんです。だからもう、自分自身にも、世界にも何が起きたとしてもOKだと。それは決まっているということじゃなくて、すべてにおいて起こることは起こると思うんです。