報道のあり方
May.22 2015 TOKYO/JAPAN
Fri May 22 2015 19:00:43
TOKYO/JAPAN
May.22  2015  TOKYO/JAPAN

報道のあり方

「報道」の役割と矛盾


——最近、NHKの番組が政府に指導を受けるといったニュースがありましたが。

そもそも日本のマスコミって「あることないこと、報道する」という意味で、ひどいありさまだったと思うんですよ。政治の世界の人たちと話をする機会も以前あったんですけど、政治家たちも非常に困っていたわけですよね。政治家に対しても、嘘も報道していたし。「こう関係者は語る」という書き方で、まったく裏を取っていないようなスキャンダル記事を書いたり、国益に反するようなことをしてみたり。

今になって、「政府が抑圧してくる、われわれは弱い立場だ」ということを言っていますけど、もともとマスコミって、ずっと強い権力をもっていて、ひどい行使をしていたわけじゃないですか。ですから俺は、どちらかというと「もう少し規制されるべき」だと思っていましたよ。もちろん言論の自由は守られるべきだとは思いますけど、それを傘に着て、あまりにもひどいことをやっていたわけでしょう。

自分が記事を書かれる立場になって、はじめてわかったこともあるんですけど、本当に「ありもしないこと」を書かれたりするんですよ(苦笑)。だから捏造が非常に多いということを実感していて。

でも、そういう捏造が起こるのは、なぜかというと、マスコミが株式会社という営利団体だからなんですよね。売れるためには、利益を上げるためには何でもやる、ということ。最近は、そうした「売らんかな主義」が行き過ぎていた、ということもわかったわけで。今は、みずからびびってしまっていて、自主規制ということも起こっているわけでしょう。

これは前から言っているんですけど、国の権力は今、「立法、行政(執行)、司法(裁判)」の三つですけど、これに監視する責任を負わせた「報道」を加えて「司法、立法、行政、報道」の四権分立にすればいいと俺は思うんですよ。要するに、マスコミがスポンサーから独立させて、資金は税金でまかなうような状態にしてしまったほうがいいということ。そのかわり、報道そのものはどんな内容であろうと、しっかり報道していく、と。

例えば、政府や議会、行政や警察にスポンサーがついているってありえない話じゃないですか。マスコミというのはそれくらいの大きな権力がある。なのに、スポンサーがついてしまっている。行政のチェック機構というのをマスコミの責務とすると、そこにスポンサーがついてるというのは、やっぱり歪んでると思うんですよ。

——もしそうなった場合、「捏造なども減るんじゃないか」と?

本当に「真実だけ」が伝えられる可能性があると思うんですよ。もちろん、警察内にも汚職事件が起こったりするわけですから、それですべてが払拭されるとは思わないですけど。でも、結論としては、報道に関しては、本来、税金を使って報道するべきだと思います。現状だと、それはNHKが負うべきなのかもしれないけど、そのNHKも視聴率を気にして、事実に基づいていない報道をしたりしてしまっているわけで。

重ねて言っておきますが、もちろん「言論の自由は重要だし、守られるべきだ」と思いますよ。しかしながら、俺は今までマスコミがやっていることを知っていて、どれだけひどいか、ということを実感した人間なんですよ。だから、権利の濫用はよくないと思うんです。

もうひとつ重要なのは、国民がマスコミにそのまま影響を受けてしまうから規制せざるをえない、ということですよね。

今、日本の「報道の自由度」は非常に低いと思うんです。マフィアみたいな状態で。記者クラブもそうだし、私物化もはなはだしいじゃないですか。まず、ひとつの会社が新聞、テレビ、ラジオを全部持っているというような事態って、本来独占禁止法違反でしょう。違う仕組みのあり方を考えなきゃいけないんですよ。

——ネットなどの新メディアの登場もあって、旧メディアの仕組みが制度疲労を起こしているところもあると思うんですが。

でも、国民全体への影響値からでいったらまだ非常に強いでしょう。今回の橋本さん「大阪都構想」の件だって、20代から60代は賛成多数で、70代が圧倒的に反対だったわけでしょう。70代に一番影響を与えているのって、テレビじゃないですか。もちろん新聞もですけど。

もし、マスコミが違う方向に動いていたら、結果は全然違ったんじゃないかと思うんです。その年齢層に対しては、まだテレビの影響力が大きい。そして、その年齢層が、若者世代に比べてものすごく厚いということ。

橋本さんは、俺は「必要な人だった」と思うんです。それがくだらないところで失脚させられてしまったなと。「住民投票」が行われたこと自体は、すごく重要なことだったと思うんですよ。でも、結局国民が変わりたくないという判断を下したわけでしょう。北海道の夕張市くらいに、財政状態がひどい状況で、代替案もない。その状況で、「そのままいく」という選択をしたわけですよね。

もう、破綻しないとわからないなら、破綻すればいいって思いますよね。

俺は、若い人には選挙権が与えられないのと同じで、高齢者にも制限を考えたほうがいいんじゃないか、という気がするんですけどね……。実際のところ、自動車の免許も、年齢によってもう一度テストを受けさせられたりするでしょう。それと同じで、年齢によってその責任能力を問うような仕組みにしたほうがいいんじゃないかなと思いますけどね。