「日本人」という概念
April.19 2015 TOKYO/JAPAN
Sun Apr 19 2015 18:59:00
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April.19  2015  TOKYO/JAPAN

「日本人」という概念

日本は好きだけど「形としての日本」はなくなってもいい


■子どもの頃からリアルだった「戦争」

ーー今の20代、30代は、両親も戦争を知らない世代ですよね。紀里谷さんにとっての「戦争」は、わりとリアルだったということですか。

リアルでしたね。そこの感覚が、ほかの人たちと結構「ずれてる」のかもしれないですね。30代まではいわゆる戦争体験みたいなものを、擬似的にではありますけど、すごくリアルなものとして捉えていました。

俺が祖父のことを一冊の小説(※)に書いて、それで、やっとその想いは区切りがついたんですよ。それまではものすごい大きなテーマでした。

ーーなぜ、ですかね。

子どもの頃から話を聞かされていたのもありますし、人間って、一度あることについて意識すると、いろんなところから情報が入ってくるでしょう。普通の人間が流すようなことも、流せなかったり。集合体としての「日本人」という概念にも敏感だったと思います。

※『トラとカラスと絢子の夢』
http://goo.gl/jo97uv