メディアの必要性
April.03 2015 TOKYO/JAPAN
Fri Apr 03 2015 18:58:07
TOKYO/JAPAN
April.03  2015  TOKYO/JAPAN

メディアの必要性

「ポジティブ」で回るメディアがもっと増えてほしい


■重要なニュースなんて何ひとつないんじゃないか?

――紀里谷さんは、どちらかというと、テレビや新聞といった、旧来的なメディアに懐疑的な立場だと思うんですが……。上杉隆さんや津田大介さんなど、インディペンデントメディアを立ち上げている方々とも交流がありますよね。なので「メディアに興味がないというわけではない」と思うのです。そこで「メディア」というものについて、どう思っているのかを、改めて少しお伺いしたいのですが。

俺は、もともと「メディア」というものの必要性を、あまり感じないんですよ。というのは、ニュースってだいたいがムダなものじゃないですか。

――たとえば「今、巷ではこれが流行ってます!」といった情報などのこと?

そういうニュースももちろんそうですけど、もう少し深刻な「誰かが亡くなった/殺された」といったニュースも実はそんなに意味がないんじゃないか、と思っていて。これはちょっと、誤解を招く言い方かもしれないですけど。

つまり、前号の「暴力はじつは減っている」というテーマでも話しましたけど、何らかの事故、暴力、戦争によって亡くなる人がいても、報道される人と、報道されない人がいますよね。わかりやすい例で言うと、戦争のときに原爆で亡くなった人たち、アウシュビッツで亡くなった人たち、3.11で亡くなった人たちって、ひとりひとりの名前は、基本的に伝えられないでしょう。