『Last Knights』Vol.011
January.10 2015 TOKYO/JAPAN
Sat Jan 10 2015 18:59:57
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『Last Knights』Vol.011

『ラスト・ナイツ』ができるまで



■第11回「映画監督という役割」

正直なところ、映画の現場のことを知れば知るほど、
「映画監督ってこんなに楽してよかったんだ」と思うんですよ。
というのは、過去作品では、何から何までやっていたから。

編集も自分でやっていたし、自分の手で機械をいじっていました。
まあ、そこまで何から何までというのは、ちょっと普通ではなかったでしょうね(苦笑)。
でも、当時は「そういうものだろう」と思っていたんです。

俺が、もともと写真から出てきた人間というのが大きいでしょうね。
スチールの世界では、照明、画角の判断、カラコレ(カラー・コレクション:色の調整)まで全部ひとりでやるのが当たり前です。
だから、「全部ひとりで」というのは、特別なことじゃなかった。
「写真の延長線上に映画がある」くらいに思っていたのかもしれない。

編集については「この人いいね!」という編集マンが見当たらなかったというのもあります。
そこは、俺の傲慢なところでもあるんですけど。

今回の『Last Knights』 では、編集もカラコレも、信頼できるスタッフにまかせました。
俺は指示をするだけ、という立場に徹したので、今までと比べると相当楽だった。

ただ、自分でやった経験があるからこそ、スムーズに指示ができるというのは感じます。
やっぱり現場のことがわからないとダメで、音楽のスタッフから「ドラムと管楽器の音が違いがわからない監督がいて、指示がとんちんかんで困っている」という愚痴を聞いたことがあります。
だから、「現場のことがすみずみまでわかる」ということは、映画監督にとっては、やっぱり重要で。

学生映画って、だいたい監督が照明も兼ねたりして、何でも自分たちで全部やるのが普通でしょう。
そうやって、現場のことを勉強していくんでしょうね。

(つづく)

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